※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。
●猫の慢性腎臓病とは そもそも腎臓には以下のような機能があります。 ①血液から尿を生成し、体内の老廃物や毒素を体外に排出する ②血圧を調節する ③体内のミネラルのバランスを調節する ④ホルモンを分泌し、血液(赤血球)を作る 体の中でとても大切な役割を担う腎臓がダメージを受けてしまい、機能しなくなることを「腎不全」と呼びます。 これが長期間続いたものを「慢性腎臓病」といいます。 慢性腎臓病は高齢の猫さんでとても多く、発症すると日頃からのケアが必要となる病気です。
●症状 慢性腎臓を発症すると以下のような症状がみられます。 ①多飲多尿(たくさん水を飲み、たくさんおしっこをする) ②食欲不振、下痢。嘔吐 ②脱水、体重減少 ③貧血 ④高血圧
●診断 まずは血液検査で腎臓の評価を行います。 合わせてレントゲン検査や超音波検査などの画像検査で、腎臓そのものの形態や、石の有無、腫瘍などがないか評価します。 そして腎臓の機能自体を評価するために尿検査を実施し、尿の濃さや、尿タンパクを調べます。 これらの項目を用いて診断とステージ分類を行い、それぞれの段階に見合った日頃のケア・治療を行います。

●治療
初期の段階では、まず定期的な健診にて疾患の進行がないかをチェックします。
ステージ1では3〜6ヶ月、ステージ2では2〜3ヶ月、ステージ3では1ヶ月ごとの健診が推奨されています。
また、慢性腎臓病の猫さんは脱水しやすいため、日頃から飲水量が十分とれるように工夫してもらっています。
ステージ2に進行すると、他の基礎疾患がない場合はタンパク制限された食事療法を開始します。
以降はそれぞれのミネラルのバランスや貧血の程度、また高血圧の有無等に従い適宜治療を行っていきます。
慢性腎臓病は、早期の段階で発見し、定期的なチェックと適切なケアを行うことで長期予後を十分期待できる疾患です。
特に7歳を超えたシニアの猫さんでは半年に1回の定期健診にて腎臓病の有無を確認することを推奨します。
日頃の愛猫さんで気になる症状や健診ご希望であれば、お気軽に当院までご連絡くださいませ。
執筆担当:獣医師 山本
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