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Clinical Cases 症例報告

Clinical Cases 症例報告

Latest 5 Cases 最新5件

※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。

犬の食道内異物

●食道内異物とは

食べ物や異物を飲み込んだ際に、食道内で詰まってしまう状態のことをいいます。
症状としてはえずいたり、水を飲んでも吐いてしまう、ハァハァして上を向くような苦しそうな様子などが見られます。
そのままにすると、重度の食道炎を起こしたり、場合によってが呼吸状態が悪化し命に関わるリスクもあるため、
食道内異物は緊急的に処置を行う必要があります。
今回当グループ病院に実際に来院された症例をご紹介いたします。

●症例

ポメラニアン 避妊雌 5歳4ヶ月齢 4.6kg

スライスしたりんごをがっついた際、噛まずに丸呑みし、そこから苦しそうということで来院されました。
来院時には呼吸は早く、よだれが顕著でとても苦しそうな様子でした。

X線画像検査にて食道内に異物(りんご)による閉塞を認め緊急処置の必要があると判断しました。

▲↑食道内異物

●治療

全身麻酔下で内視鏡を用いて処置を行いました。
本来りんごのような消化されるものであれば、詰まっているものを取り出すのではなく、胃の中に押し進めてあげるのが理想です。
万が一動かないくらいしっかりと詰まってしまっている場合には、内視鏡鉗子を用いて細かく砕き、胃内に落とします。
今回の症例では、動かすことができたため、内視鏡でそのまま胃内にて押し進め、終了としました。

▲↑内視鏡にて確認した食道内のりんご

●まとめ
今回は消化されるもの、かつ動かせるものだったため、内視鏡にて押し込むのみで終了しました。
ですが、そもそも消化されない異物であったり、大きいものでは、最悪食道を傷つけ裂開してしまうこともありえます。
その場合は手術を行なって取り出すケースもあります。
また今回のようにスライスしてあげていたとしても場合によっては閉塞するリスクがあります。
今一度ご家族様にお気をつけいただき、万が一同様の症状が見られた場合には早急にご相談ください。

執筆担当:獣医師 山本
動物医療センター豪徳寺トップページ
東京都世田谷区豪徳寺1-38-11
TEL:03-3420-7711